祭の見どころ

川渡り神幸祭の見所はもちろん川渡り神事ですが、それ以外にも沢山の見所があります。こちらのページでは、 川渡り青年友志会的川渡り神幸祭の見どころを紹介いたします。

郵便局~田川伊田駅

 

初日の12時30分頃、山笠が伊田郵便局~風治八幡下に集まって来ます

橘は、「ゆかた」でやって来ます。下魚町は、「短パン」でやって来ます。

番田は、屋根に真棒を積んでいません。所定位置に停車した後、皆で公民館まで取りに行きます。

大通りは、交差点通過のたび、紙吹雪を派手に撒きながらやって来ます(掃除部隊が同行)。

川端町は、新橋~伊田駅前を通りますが、「集合後の進行方向と逆走して来ているから」とのことで、伊田駅から「ずーっとバック」でやって来ます。

下伊田と鉄砲町は、女の子たちが指揮者台に乗り、笛を吹きながら「しずしず」とやって来ます。

新町は、伊田郵便局~所定位置まで「前を上げたまま」やって来ます。

栄町・三井伊田は、道中が長かったので、少しくたびれた様子でやって来ます。

上伊田東は、集まっている皆に「よう」と挨拶しながらやって来ます。

停車している山笠は、他の山笠が横を通り抜ける際、拍手と囃子のダブリ(連打)で迎え、通り抜ける山笠もダブリで答えます。

13時00分、1番山笠の「赤たすき」は、各山笠に「飾り付け開始」を伝えるために走ります

各山笠は、真棒を後方にずらし、これを竹で出来た「差し又」で支えます。この時、差し又を差す位置やその立たせ方(地面に対して垂直に立てないとダメ)の「指導」が行われたりして、「少しだけ」モメます。

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屋上係は、「真棒」と「2本の受け」の間に、大きく太いボルトを1本、ハンマーで叩いて貫き通します。差し又係は、ずーっと支えているため、屋上係が「ボルト通し」にもたついていると「少しだけ」文句を言います。

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ボルトを通した後、差し又係と屋上係とロープ係の協力により、真棒を立たせることとなります。
最初は差し又係が相当頑張ります。ある程度立ってきたら差し又は届かなくなるので、前方に伸ばした2本のロープを引っ張ることで、「垂直」に持っていきます。後ろのロープ2本は、「調整」担当です。垂直に立ったらもう1本ボルトを通し、少々の補強をすると「完成」です。真棒がとても重いこともあり、この3係は、それぞれの「頑張り具合」の件で「少しだけ」モメます。

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垂直に立ったら紐を「ハラリ」と解き、バレンを広げさせ、幟旗を差していきます。バレンは、きっちり開かないことがままあり、各地区の「身軽担当者」は、脚立などで地上高約10mもあるバレンの根元まで登り、「グ~ラグラ」しながら、その引っ掛かり部分を解いていきます。

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これらの終了後は、休憩~歓談となり、「軽く」御神酒と賄い料理をいただきます。なので、先ほど「少しだけ」モメていた事はすぐに忘れます。

 

そのようなことでしばし歓談していると、風治八幡、続いて白鳥のみこしが前方からやって来て、横を通り抜けていきます

その時、山笠は拍手と囃子の連打(「ダブリ」といいます)で迎えますが、真棒を立てている間は囃子を止め、囃子方を山笠から降ろしています。そうしていると、いつの間にかその場から囃方が居なくなっていたりして、みこしが付近にやって来てから囃子をやらなければならないことに気付き、あわてまくって1人で2つの鉦を「カ コ カ コ」叩いている「囃し方ではない人」を見たこともあります。

それから少しすると後方からみこしがやって来て通り抜けていきます

通り抜けた後、山笠は気合を入れ直し、順番に動き始め、まずは田川伊田駅を目指します。

ここまで来ると、かつぎ手の若者達の目の輝きが、「はっきり」と変わります。

今までの「地区内をしずしずと」といった道中においては、見物客が少なく、また「ご年配の方中心」でしたが、この時点で見物客の方の数は大幅に増えています。

「年相応のお目当て見物客」の姿をすでに見つけたと思われるかつぎ手の若者達は、にわかに元気づき、また色めき立ち、「今までの倍以上」の力を発揮することとなります。そのような状態で田川伊田駅前で少々山笠を「暴れさす」ので、「暴れすぎ」「制御不能」などの状況も考えられます。見物の皆さんは、「いろんな意味で」ご用心を。

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また、田川伊田駅付近の「電線通過」は一つの試練となっています。「電線は13m以上」が各関係機関の合意事項となっていて、事前に工事をやっていたりするのですが、何故か当日の現場では「13m未満」となっていることがあり、よく真棒の先っちょの竹の部分が電線に引っ掛かります。そうしてまごついているうちに、後ろの山笠が詰まってきます。

そうなると大方の場合は、エライ人が「行けー!」と言い出して突っ込んで行きますが、結局、「ポキン」と折れることもよくあります。

また、先っちょは細い竹であるため、何かしらの拍子ですぐに折れます。「山笠を暴れさせたイキオイで」先っちょを折った場合の「電線が邪魔で…(引っ掛かったとは決して言わない)」といった使用法は、社交辞令ならびに暗黙の了解的に「可」と広く認知されているところでもあります。

 

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